『行列のできる法律相談所』(ぎょうれつのできるほうりつそうだんじょ)は、2002年4月7日から日本テレビ系列で毎週日曜日の21:00 - 21:54(JST)に放送されている法律をテーマにしたトークバラエティ番組である。通称は『行列』。モノステレオ放送、文字多重放送を実施。
キャッチコピーは『絶対に訴えてやる!』。レギュラー化される前は『守ってあげたい』。再現ドラマで日常のトラブルを提示し、「ここで損害賠償を請求できるのか?」などといった課題について司会者を始め、ゲストや弁護士軍団がトークを繰り広げる。
2002年にレギュラー化されて以来常に視聴者から安定した人気を誇るテレビ番組で、時間帯1位の視聴率をほぼ毎週獲得している。最高視聴率は、『24時間テレビ30 「愛は地球を救う」』の萩本欽一によるチャリティーマラソンが引き続き生中継で放送された2007年8月19日放送の35.3%であった[1]。裏番組で強力なドラマが放映される際は視聴率が下がる場合もあるが、それでも常時2桁台はキープしている。
[編集] 司会
- 徳島えりか(2代目秘書)
- 2011年10月16日放送の2時間半スペシャルにゲスト出演し、松本の後任となることが発表された。
- 2011年10月23日放送分から5週間は見習いとして松本と2人で番組を進行し、2011年11月27日放送分より正式な2代目秘書として出演している。
[編集] 準レギュラー
準レギュラーは月1、2回出演し「行列メンバー」と称される。また紳助引退後は、磯野貴理子を除く3名が代理司会(所長代理)を努めている。
- 東野幸治
- 本番組によって「チリチリ」というあだ名が確立され、「チリチリドリル」という技も誕生させた。紳助謹慎時には代理司会を務めた他、紳助引退後の2011年9月4日・10月16日(前半)・10月30日・11月13日、2012年1月29日・2月5日・2月19日にも代理司会を務めた[2]。だが過去に放送された中で、トーク中に話してるゲストの方へ向かずに、そっぽへ向いていることが発覚し挙句の果てには知ったかぶりをすることがあったため、紳助からは「問題児」と言われることがある。また、本番組出演の仕事を「ぱぁーと行って、笑っていればギャラが入ってくる」と思っている。
- 宮迫博之(雨上がり決死隊)
- ゲストとしての出演も何度かあり、石田純一の番組降板に伴い交代となる形で準レギュラーに昇格。主に東野不在の週及び恐妻家を取り上げる時に出演。東野不在時は東野と同じ後列最左の席に座る。紳助引退に伴い、2011年9月11日・9月25日・10月16日(後半)・10月23日・11月6日・11月27日、2012年2月12日・3月11日には代理司会を務めた[3]。
- 後藤輝基(フットボールアワー)
- 初めて準レギュラーがいない回に出演。それ以降、定期的に出演するようになった。紳助引退に伴い、2011年9月18日・11月20日・12月11日、2012年2月26日には代理司会を務めた。
- 磯野貴理子
- 本番組における紳助とのやり取りが評判となり、タレント好感度調査で上位にランクインするほど有名になった。また、紳助によって「貴理子る」という新語や「トークが嘘」といういじられキャラクターも確立された。元々、紳助とはほとんど接点がない関係だった(紳助が総合司会を務める1992年秋以降のTBS系列『オールスター感謝祭』に磯野が出演していた程度)が、本番組を開始するに当たりスタッフに磯野の準レギュラー起用を打診し、それが叶い磯野の番組出演が実現したとのこと。一時期磯野貴理に改名していたが2011年7月再改名した。磯野貴理時代も紳助及び多くの共演者には「貴理子」と呼ばれることがあった。
[編集] 代理司会
紳助の引退による降板に伴い、原則として東野・宮迫・後藤の準レギュラー陣が代理司会を務めている(上記)他、下記の3名も代理司会(所長)を務めた。
- 綾部祐二(ピース)
- 2011年12月4日放送分で代理司会を務めた。
- 明石家さんま
- 2012年1月15日放送の2時間SPと翌週の1月22日放送分で代理司会を務めた。
- ベッキー
- 2012年3月4日放送分で代理司会を務めた。
[編集] 史上最強の弁護士軍団
あくまで本番組内についてなので、詳細は各本人のリンク先を参照。なお、大渕を除く3名のキャッチコピーは、ナレーターの武田広が弁護士紹介をしていた頃に番組側が付けたものである[4]。
- 北村晴男(2000年3月 - )「法廷に笑顔はいらぬ、冷静沈着」
- 初期は、"冴え渡る明晰な頭脳、冷静沈着"
- 現在のレギュラー出演者の中で、唯一放送開始当初から出演している[5]。法律相談などでは一切笑顔を見せないスタイルを貫き、番組中でも滅多に笑わない。ただ最近では、少し笑顔を見せるようになってきている。丸山(現参議院議員)とは意見が対立するが、その掛け合いでは笑いがよく飛んでいる。本番組以外のレギュラー出演は「本業が優先」を理由に原則断っている。
- 大渕愛子(2011年11月 - )
- 大学在学中の1999年に司法試験に合格した才女。事務所の秘書に元タカラジェンヌの美夢ひまりを起用している。
- 菊地幸夫(2007年8月 - )「趣味はトライアスロン、知力と体力の鉄人」
- 丸山、橋下の不在時に4枠でピンチヒッターとして出演。レギュラーとなってからは、石渡真維と交代で出演し、石渡の降板後は毎回出演している。番組の企画であるトライアスロンにも参加し、2011年の佐渡島トライアスロンでは、行列出演者の参加者の中で唯一制限時間内での完走を果たしている。
- 本村健太郎(2007年7月 - )「役者としても活躍する異色の弁護士」
- 丸山、橋下の不在時に4枠でピンチヒッターとして出演。橋下が降板後はレギュラーとして出演している。
席は原則固定で、向かって左側の席から1枠・2枠・3枠・4枠である。
弁護士の座順(「守ってあげたい」時代を含む) 放送日 | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 |
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2000年3月の特番 | 北村晴男 | 久保田紀昭 | 丸山和也 | |
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2000年9月の特番-2003年3月23日放送 | 北村晴男 | 住田裕子 | 久保田紀昭 | 丸山和也 |
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2003年3月30日のSP-2007年6月17日放送、2007年9月23日放送 | 北村晴男 | 住田裕子 | 橋下徹 | 丸山和也 |
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2007年6月24日放送-2007年12月9日放送 (2007年9月23日放送を除く) | 北村晴男 | 住田裕子 | 橋下徹 | ピンチヒッター |
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- 4枠のピンチヒッターには、後にレギュラーとなる菊地幸夫、本村健太郎も含まれている
2008年1月13日放送-2011年11月20日放送 | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 |
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パターン1 | 北村晴男 | 住田裕子 | 本村健太郎 | 丸山和也 |
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パターン2 | 北村晴男 | 住田裕子 | 菊地幸夫 | 本村健太郎 |
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パターン3 | 北村晴男 | 住田裕子 | 石渡真維 | 本村健太郎 |
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上記の中では、パターン2が最も多い。パターン3は2008年3月9日~2011年7月3日まで。
2011年11月27日放送- | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 |
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2011年11月27日放送- | 北村晴男 | 大渕愛子 | 菊池幸夫 | 本村健太郎 |
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また、紹介VTRには各弁護士のCGアニメーションが登場する(CGアニメーションが導入される前は、各人のモノクロの顔写真が入っていた)が、それぞれキャラクターに沿ったものとなっている(北村は笑わない、丸山は一升瓶を持っているなど)。時折、アニメーションが一定期間の間変更されることがある。丸山のマラソンの際は、一升瓶ではなく走っているアニメーション(服装も『24時間テレビ』のTシャツに変わっていた)、丸山のCDデビューが決定したときは、マイクを持ち、服装が着流しだった。住田がダイエットに挑戦したときは、服装がレオタードになっていた。
2006年12月10日放送分からはCGアニメーションがリニューアルされた。北村のCGは地団駄を踏みながら口から火を噴く、住田のCGはウィンクした目からハートが出てくる、橋下のCGは自身の子沢山ぶりにちなんで、7人の子供達のCGが登場し、丸山のCGは「行列-」で派生した「エクアドルのバナナ商人」のネタにちなんで、アロハシャツ姿に、バナナを食べてしまうアニメーションが追加された。
なお、丸山が不在時に出演する、本村と菊地のCGも2007年10月から登場した。本村は「めがねを外せば山崎邦正みたいに激怒するアニメーション」。菊地は「スーツを脱いでランニングシャツで完走するアニメーション」だが、ソーラー菊地弁護士と紳助に揶揄されてからは、スキンヘッドが光るCGになっている。
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