2012年3月24日土曜日

PORTO CERVO の人々 : Il Centro Storico Di Alghero: La Piccola Barcellona(2)


アルゲーロの町は1年の内のどんな時期に訪れようともいつも観光客で賑わっている。Alghero-Fertilia(フェルティリア)空港もアルゲーロの中心地からおよそ12km離れた所に在し、ローコースト等の多種航空会社が短・長距離路線を世界各国からAlgheroへと運航しており、また空港からAlghero市内まで繋げるバスなどもよく機能していて、ちょっと週末を利用してプチ・バカンスを楽しむ外国人の姿もよく見受けられる。
人々が通年を通してAlgheroに通うのにはAlgheroの町や町周辺地域がいろいろな魅力に包まれているからでもあるけれど、よくAlgheroを形容して"Città Rossa"(赤い町)と表現される事がある。
それはAlgheroの町の特産品としてまず有名なのがルビー色に輝く、赤いゴールドとも言われる赤いサンゴジュエリー。

Algheroはサンゴの捕獲やサンゴの加工、販売がとても有名で、Algheroの町の紋章にもサンゴ枝が、カタロニアの州旗と共に挿入されているほど。
実際、Algheroの旧市街地を歩いていると、何百件というサンゴジュエリーの工房やショップが
軒並みに立ち現れてくる。

中世の時代からサルデーニャ島では、赤サンゴは島のもっとも貴重な天然資源の一つとして人々から身近に親しまれてきて、宗教的祭事の時に着用されるその地方においてのさまざまな伝統衣装とともにサルデーニャ・ジュエリーを身に付けて装いを完成させる上でも、ルビー色に輝く赤サンゴ・ジュエリーの光沢は一際いつも別格に豪華さを放っている。


物事は18歳の誕生日パーティーで行う

そしてAlghero近海で捕獲される赤いロブスター赤味を帯びたウニがすべて赤いことから、赤い町といつしか形容されるようになったのである。
もしAlgheroに立ち寄る事があれば、カタロニア風ロブスター料理や、生ウニを使用したパスタ料理などを是非見逃さずにご賞味して頂きたい。

昼食時の軽食メニューにしてもカタロニア風パニーノとか、割とカタロニア風という言葉をあらゆるメニューに添えてあるのを頻繁に目にする度に私はなぜだか微笑ましくなってしまう。
こうして人々の生活に深く根付いた文化や伝統を背景にたくさんの他国文化を受け入れながら発展してきたアルゲーロの人々の包容さと人懐っこい人間臭さは、Algheroの美しい町並みの風景を通して、私達をいつもやさしくもてなしてくれて、居心地の良さを与えてくれる。


いくつかのコンセントがどこにある
Piazza di Sulis(スリス広場)からSan Michele(サン・ミケーレ)教会へ。
San Michele(サン・ミケーレ)教会は1661~1675年の間にイエスズ会によって建造されたバロック・マニエリスム様式の教会。多色のタイルで彩られた8角形のクーポラは1900年代中期に施されたもので今日ではこのクーポラはアルゲーロの町のシンボルの一つになっている。
1773年にイエスズ会の廃止と共に在俗司祭たちが実権を握るようになると、教会に付属している宿舎が軍事宿舎として使用されるようになり、このことからSan Michele(サン・ミケーレ)教会の前の通りの名前がVia Quarter(軍事宿舎通り)と呼ばれるようになったことはとても興味深い。
San Francesco(サン・フランチェスコ)教会は15世紀(1480年頃)建造の後期ゴシックとルネッサンス様式を呈した重要な教会の一つ。教会の現存するオリジナルはロマネスク・ゴシック様式を施した聖堂内陣と礼拝堂のみで、後の16世紀後半にはルネッサンス様式に再建されている。中央祭壇の多色に彩られた大理石の階段は見物。3廊式の中央身廊のドーム型ヴォールトはさらに美しい。

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そしてサン・フランチェスコ教会で何よりも特筆すべきことは、左側廊から香部屋を抜けると15世紀後期に建造された回廊つき中庭に出る事が出来、ここの中庭では様々なコンサートが毎年催されている。8角形の円柱にわずかに装飾を施された円柱頭の上には美しく湾曲を描いた連なるアーチが美しい。
Cattedrale di Santa Maria (サンタ・マリア大聖堂)は15世紀中期に建造されたカタロニア・後期ゴシック様式の教会。サンタ・マリア大聖堂の後期ゴシック様式の8角形の鐘楼もAlgheroの町のシンボルの一つで、鐘楼の螺旋階段を登っていくと何とも美しいAlgheroの町並みを見渡す事が出来る。
Palazzo di Machin(Palazzo Casa Doria)マチンの館またはドーリア家の館

Via Principe Umberto(プリンチペ・ウンベルト通り)にあるドーリア家の館は必見。窓枠の帯状装飾が特徴的なゴシック様式。

Palazzo di Guillot, Palazzo Casa Doria

左がグイロットの館の正面玄関、右がドーリア家の館の正面玄関。


Palazzo di Peretti(ペレッティの館)の正面玄関。16~17世紀に建造のゴシック様式。
Palazzo di Simon
Palazzo di Simon(シモンの館)

1865年建造のネオ・クラシック様式の館。
Algheroの旧市街地にはこのようにして昔の権力を握っていた貴族達の館が上手く修復されながら無数に現存しているので、町中をうろうろと彷徨い歩きながらもまったく飽きる事がない。
または塔の上や鐘楼の頂上まで登ってAlghero周辺の全景を見晴らしたり、城壁側に出て海を眺めたり、海辺沿いのテーブルに腰を下ろして、只道行く人々を眺めたり、街頭で素晴らしい音楽を奏でる人たちに酔いしれたりと時間はあっという間に過ぎていく。


ところでずっと私が気になる事があるのだけれど、毎年6月ぐらいに催されるアルゼンチン・タンゴのインターナショナル・フェスティバルがやっぱり気になるかなぁ。



Algheroの街頭にはバンドネオンの音色とタンゴの調べがやっぱりしっくりくるよね(笑)。。。

Celos

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