2012年1月21日土曜日

こども忍者検定:集まれ 伊賀の愛好家、22日に初開催 /三重 - 毎日jp(毎日新聞)

 ◇任務や技、教科書発行

 忍者愛好家らでつくる「伊賀忍者研究会」(伊賀市)は22日、初めて「こども忍者検定」を実施、参加を呼びかけている。忍者の教科書にあたる「新萬川集海(ばんせんしゅうかい)」も発行、忍者の能力や技を伝えたい考えだ。同会事務局長の堀内篤さん(47)は東日本大震災で「想定外」に対応した生存者を例に「状況に応じて最善を尽くす姿勢は忍者に重なる」と話している。【伝田賢史】

 同研究会は、代表の池田裕さんら市内外の約10人で構成。毎年春の「伊賀上野NINJAフェスタ」に合わせ、忍者の基礎知識を子どもに教える教室を開いてきた。検定は「より深く学んでほしい」と企画した。「日本の財産である忍者」を地元の子どもが誇りに感じるように願っている。

 新萬川集海のモデルは、17世紀に成立した「萬川集海」だ。忍術書の最高峰とされ、写本が現存する。

 新萬川集海では、忍者の成り立ちや任務、変装方法や道具など幅広く解説。忍者になるために十カ条として「精神面を強く鍛える」「マラソンを完走できる脚力をつける」--などを挙げた。A5判37ページで500円。22日以降、市内の書店などに並ぶという。

 検定会場は伊賀市のゆめぽりすセンター。小学校5~6年生を対象に、無料で行う。定員30人。22日正午から新萬川集海を学び、試験を受けてもらう。6割以上の正答者に認定書を出す。また、午後1時半から、池田代表ら4人が忍術について講演する。

 堀内さんは「忍者の情報集力、判断力、行動力は現代に通じる」と話し、受検を呼びかけている。

〔伊賀版〕

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