2012年2月5日日曜日

PDF写本工房

このブログを開設した目的は、「PDFにページ番号を付けるためのテンプレート」のアイデアを
具体化した「PDF Booking Sheets (PDFページ割付け台帳)」を無償公開することだった。
テンプレートの原版作成工程から個別の適用事例までを具体的な記事として発表してきた。

ブログの記事のタイトルとして「フリー」とか「無償」という言葉を表に出さなかったせいか、
一部の定期訪問者を別にすれば、入口だけ覗いて黙って去るという閲覧が多いようだったが、
2009年になって、「PDF ページ番号」というキーワードによるアクセスが漸増し始め、
最近は「PDFにページ番号を付ける」というキーワードによるアクセスが目立って増えてきて、
「PDFを整理する方法」が切実に必要とされる時が来たことを実感している。

「ページ番号注釈」をナンバリングするアクションしおりを装備したPDF

ただし、アクセスの質問内容を「逆引き」してみると、紙をスキャニングして作成したPDFに
「後からページ番号をナンバリング」する方法を探しているというものが殆どである。

「PDF Booking Sheets」のテンプレートは、「ページ番号注釈」を標準装備しているだけでなく、
全頁に個別リンク設定済の「ページ番号しおり」を併設していることに意味があるのだが、
「ページ番号を注釈として付けてあるテンプレート」を利用してナンバリングするアイデアだけで、
より重要な機能として装備済みの「ページ番号しおりによるリンク」は利用されるに至っていない。

「PDFにページ番号を付ける」というキーワードによる検索が増えてきたことを喜びながら、
「PDFにページ番号しおりを付ける」というキーワードによって検索される時を楽しみにしている。

何故、文書にはページが必須なのか

PDFを製本するための台帳。 PDF Booking Sheetsの仕様 (2005年11月改訂版)

1冊4000ページのPDF文書に「原本と同じ」ページ番号を付ける。


15年前には殆どの人が知らなかったPDFデータ形式が、
電子文書の標準規格の最大多数のものとして流通している。
しかしながら、紙の印刷物と同じものが、PDFデータとして
液晶ディスプレイに映っているというわけではない。
多くのPDFデータには紙の印刷物には標準装備されている
「ノンブル(ページ番号)」が付いていない。
謂わば、「裸の電子文書」のままで液晶画面に表示されている。
裸のままで放置されているPDFデータを正装させる必要がある。

「Booking Sheets (ページ割付台帳)」は、あらゆるPDFデータに
「ノンブル(ページ番号)」を機能を埋め込むためのテンプレートとして
各種ページ番号様式別のPDFファイルを無償で公開している。

「A4サイズ-縦方向-左上ノンブル-500ページ」のテンプレート (PDF 750KB)
「PDF_Booking_Sheets_A4T_H_1_500_Blue.pdf」をダウンロード

「Booking Sheets (PDFページ割付台帳)」フアィルを受け皿として
「裸のPDF電子文書」ファイルを流し込む(「文書」-「ページの置換」)だけで、
「裸のPDF電子文書」の原本のヘッダーやフッターに印刷されている「ページ番号」と
同期させる形で、同じ「ノンブル(ページ番号)」をPDFに装着することができる。
「裸のPDF電子文書」に「ノンブル(ページ番号)」を装着することにより、
PDFデータをページ番号で編集・製本する方法が利用できるようになる。

PDF文書の原本の構造体系(目次とページ番号の連係)の内容を分析し、
「表紙・まえがき・目次・中扉・見出し・本文・あとがき」に適合したページ番号として
「ページ番号注釈」と「ページ番号しおり」を拠り所とした「目次しおり」の編集により、
「裸のPDF電子文書」から「正装のPDF電子文書」に電子製本することできる。

参考記事

ノンブルとは何か-電子製本のページ番号の意味

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