2012年2月6日月曜日

中世の町並みと現代の食卓

3日前、鍵を忘れて出勤した私。

夫もその日は遅くまで仕事先に残っていたので、
帰宅間際に自宅に電話するもつながらない。

困ったなーと一瞬思いきや、
私達のアパートの住人は隣人同士
合い鍵を預けてあるという不思議な習慣がある事を思い出しました。

さっそくインターホンで隣人M夫妻呼び出し。

「アパートの隣人のcanardです。
こんばんは〜鍵忘れちゃったので開けてもらってもいいですか?」

「canardの鍵を持っているシャルロットはパリに出ちゃったのよね〜。
じゃあまずシャルロットの家に入らなくてはね!」

と我が家の鍵を取るために、
他の隣人のアパートにお邪魔するという2段階攻撃。

その間、外は寒かったろうから
先ずは温まってから、と隣人M夫妻宅にお招き頂きました。
そして
最近自分達で内装工事したという
7部屋くらいあるとっても広いアパートの全室案内してくれました。

そして、棚の数々の調度品や絨毯がとっても素敵だったので
1つ1つ素敵だ〜とコメントしていたら、
これはどこどこのいつの時代のもので、
当時流行のオリエンタル風で、と博物館の説明のようでした。

その間約1時間。

仕事後であまりの空腹で頭がフラフラしてきた事を伝えると、

「あら〜そうよね!ご飯まだなのよね!
ほら、あなた肝心の鍵を取りに行かなきゃ!」

「おおそうだったな!」

ということで
晴れて鍵をゲットしたものの、その間に夫は帰って来ていました。

もう1つ小話。

同僚は私以外全員男性という今の職場でのお話。

いつもの様に社員食堂で8人くらいでランチタイムの時、
同じ歳位の同僚が珍しくランチボックスを広げ始めたので

「おや、今日はお弁当?
いいね〜!もしかして自分で作ったの?」

と尋ねると、

「・・・いんや、ママンが作ってくれた!」と一言。

え。・・・ママンっ!

もしや変な質問したかしら!?と一瞬あせりましたが、

その一言が可愛らしかったし、
「・・お、さては昨日の残りのポトフだな!」とかいいながら
周りの皆も和んでいました。 
というか、皆いたって普通でした。
そっか、フランスでは何歳になってもママンの手作り弁当は普通かぁ。

そう思うと些細な事ですが、少し心が温まりました。

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