2012年2月9日木曜日

古本購入記をつけてみる リブロ池袋本店 古本まつりにて

西武池袋で行われている古本まつりに行ってきました。
一通り見て神保町に行ってみようかと思っていたら、買う物が多すぎてそんな時間も予算もなく、結局一日池袋におりました。
俗に言う「黒っぽい」本の見分けが当方には付きませんが、それでも掘り出し物が多そうな印象を受けました。さすが初日。

というわけで以下購入物。

(①~⑤)

(⑥~⑩)

①デビット・ハミルトン『HAMILTON PICTURES』(ぶんか社) 8000円
②カルージュ著、高山宏・森永徹訳『独身者の機械 未来のイヴ、さえも……』(ありな書房) 1575円
③ルイジーニ著、岡田温司・水野千依訳『女性の美と徳について』(ありな書房) 1050円
④ポーター著、目羅公和訳『身体と政治 イギリスにおける病気・死・医者、1650―1900』(法政大学出版局) 2520円
⑤スキャブランド著、本橋哲也訳『犬の帝国 幕末ニッポンから現代まで』(岩波書店) 525円
⑥フェーブル、ジャン・マルタン著、宮下志朗他訳『書物の出現』上下揃(筑摩書房) 3150円
⑦ヴェーグ・イシュトヴァーン著、早稲田みか訳『書物の喜劇』(筑摩書房) 520円
⑧トマス著、小野悦子訳『美しい書物の話 中世の彩飾写本か� ��ウィリアム・モリスまで』(晶文社) 1050円
⑨宮下志朗『読者の首都パリ』(みすず書房) 1575円
⑩気谷誠『愛書家のベル・エポック―アンリ・ベラルディとその時代―』(図書出版社) 1000円

①ハミルトンは一冊何か持っておきたいなあと思っていたので、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入。篠山紀信、荒木経惟、青山静男、ハミルトン辺りを使って少女写真論とか出来ないかしら。
②高山宏氏の著作は積極的に探しており、これは嬉しい収穫。この本、店によっては20000円近く付けているので、諦めていただけに喜びもひとしお。
④初見本。帯には「図像から読む医療史」とあり、パラパラめくってみると実に面白そうな内容。スタフォードの『ボディ・クリティシズム』なんか� �この系譜なんですかね。
⑥書物史の基礎文献ということで、探求していた一冊。欲を言えば「ちくま学芸文庫」版が欲しかったですが、この値段なら大満足です。目次から察するとヨーロッパにおける書物の発生について、活字、印刷術、商取引などから多角的に迫った著作、らしい。早めに読んでおきたいです。
⑦肩の力を抜いて読めそうな書物に関するエッセイ。人の皮を用いた製本って小林泰三『密室・殺人』でありましたね。

今日から鹿島茂氏に倣って「金ならまた入ってくるけど、本は逃すと二度と手に入らないかもしれない」の姿勢で生きていこうかと思います。
ああ、黒い光が見える。

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